市松人形

市松人形は、頭部と手足とを木で芯をとって胡粉を塗って作り、おがくずを布につめて作った胴体にくっつけて髪の毛をつけた子供を模した日本人形です。女の子の市松人形はおかっぱ頭をしているものが多く、男の子の市松人形は髪の毛を墨で書いてあるものが多いようです。
最近では観賞用として利用されることが多いことから、髪の毛を長くたらしてきれいな着物に身を包んでいる市松人形を目にすることのほうが多いかもしれません。昭和2年にアメリカ合衆国へ「日本人形」とのキャプションを添えて贈られたのも市松人形で、そのころから日本人形といえば市松人形を指して形容詞のように言われてきました。もともと市松人形は着せ替え人形として利用されていたため、服を着せずに裸の状態で売買され、市松人形を買った人が好みで服を着せ替える着せ替え人形として利用されてきました。
女の子の人形遊びのおもちゃとして幅広く利用されていたほか、和裁の練習に作った和服を試しに着せるトルソーのような利用もされていたのです。しかし、ソフトプラスチックなどの素材を利用した着せ替え人形が安価で出回るようになると、大量生産が可能なことからいつの間にか着せ替え人形としての利用はなくなり、観賞用として楽しまれるようになりました。
現在では、観賞用の市松人形はあらかじめ衣装も着せられており、着せ替えはできないようになっているものが多いようですが、お祝いの贈り物として現在でもやり取りされています。
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